少し迷って出遅れたが、Kindle3が届く。こんなに待ちわびたのは久しぶり。ネタ切れもあり、物欲日記を書かせて頂きます。
■ 購入
買ったのは、ここ。日本amazonでもtopに表示されるけれど、結局少しは英語で手続きをすることになる。
▼Amazon.com: Kindle Wireless Reading Device, Wi-Fi, 6" Display, Graphite - Latest Generation: Kindle Store
http://www.amazon.com/dp/B002Y27P3M
インチなど単位の面倒さはあるけれど、Kindle2との違いなども図解つきなので、眺めているだけである程度のことは分かる。購入には、米国Amazonのアカウントが必要。昔は、「.com」のメールアドレスが必要だった気がしたが、Yahoo.co.jpアカウントで問題なく登録。
さて、購入。円高を利用してと思いつつ、139$だけに注目していると、少し怒りがこみ上げる。送料と関税とがかかってくる。米国Amazonでは、送料無料のキャンーンを頻繁にやっているようだけれど、そもそも適応外であることが英語で書いてあったりする。また、送料は速達扱いのみ、他の選択肢はなかった。関税は、日本Amazonで売らないのは、お国(米国)貢献でもしているのかなと勘ぐりたくなる。
Amazon.com items (Sold by Amazon Export Sales, Inc.): 1 Kindle Wireless Reading De... $139.00 1 $139.00 Shipped via UPS International Tracking number: DEGITALCREATORS20100909 ------------------------------------------------------- Item Subtotal: $139.00 Shipping and handling: $20.98 Import Fees Deposit: $8.00 Total: $167.98
■ 配送
トラッキングコードが付いているので、いつものように追跡してみる。そもそもが予約販売だったので、最初のうちは動きようがない。それが出荷開始から、Seattle WA US → Ontario CA US → Anchorage AK US → 成田。ん?、一歩進んで二歩下がる??、まぁいいか、それでもワクワクしてくる。
が、成田で停まる。2日ほどは停まっていた。イライラする。動かない。そんなこんなしているうちに、成田で停まっているはずのモノがいきなり家に届く。UPSは日本国内では追跡できないのかい??
■ ご対面
専用の箱、開けると鎮座するかのように、Kindle3が座っている。安っぽいいつものダンボールに、決して高級とは言いがたいプラスチックのボディ。初代iPod nanoのような感触にも及ばない。けれど、日常品として作り上げられた誇りを感じる。製作チームの心尽くしを感じる。我が子を送り出す気さえこもっている気がする。
上についていたスイッチが下になり、それをONすると、起動。そのまま使える。用途的には、自炊持参用が主なところなので、いきなりPDFを入れ込む。1冊、2冊、入れては表示テストをする。日本語ファイル名がそのまま読める。嬉しい。中々画面切り替えが早くなっている。特に次ページに進む方は、前にも先読みしてた感があったけれど、更に感じる。本を一冊最初から読み切るための専用機である。
基本的にはユーザ登録こそ最初に行うべきことである。でもしなくても使える。これで良い。ユーザ登録しなければ、コレクション(グルーピング)作成ができないなどの機能が一部制限されている。これがないと、何冊もがだらだら並ぶので、お目当ての本に辿り着くのに苛立つ。だからユーザ登録なしで愛用することは先ずない。良く考えられている。
ユーザ登録は、米国Amazonのメールアドレス+パスワード。その前に無線の設定をする必要がある。当然、向こう側にアクセスするのだから、道が必要だ。迷ったのは、英文字以外(例えば「_」など)の入力。マニュアルは最初から中に入っていて、そこから「Sym(シンボル)」ボタンであることが分かる。
無線をつなぎ、ユーザ登録を終了し、コレクションが使えるようになる。ここがまどろっこしい。ちまちまとグルーピングしていく。50冊レベルを一つのコレクションにすると、ちょっとめんどい。更に、コレクションは同じ本を複数のコレクションに登録することができるので、毎回全冊を対象に選んでいくことになる。ちまちま、である。とは言っても、大切で好きなものを磨いているような気分。多分ニコニコニヤニヤしてたと思う。
■ ネットデバイス Kindle2では無線は基本使わなかったが、今回はやってみる。ブラウザを探して、URLを打ち込む。それだけ、白黒のせいか余りピンと来ない。ポインタ(マウスカーソル)の操作は比較対象に困るくらい前時代的、かろうじてあるという程度。それでも、さすがにAmazon本家はまぁ使えるように最適化されている。ただ、お値段が一覧表示の時には出ていないので、イラッと来る。
無料の本はそれほど多くないように思う。不思議の国のアリス、緋文字、ロビンフッドの冒険、ピノキオの冒険、などなど。ただ、邦訳版で親しんだ本のサンプルが手に入るのは良いか。また、読上げ機能もまぁまぁ。スピード調整や音声調節が少しはできるようになっている。
で、辞書である。標準で付いているのはオックスフォード系2冊。米語と英語、という感じ。じっくりの時はこれでも良いかもしれないが、通常は辛いので、格納可能な辞書を探す。
で、英辞郎。既に英辞郎を持っているなら、自作する方法もググレば出てくる。持ってないなら、英英で行くかどうか次第か。ポインタの操作は多少まどろっこしいけれど、これ一台で完結して英語が読めるのは良いかも。
■ その他
ボディとしては、実は小さくなって軽くなっているはずなのに、ずしりと来る。重さのバランスはKindle2の方が良いように思える。かろうじて片手で左右を持つことができるサイズになってしまったので、未だ持ち方に悩んでいるというのが本音。
あと、気になったのが、実はハングしてしまったことが数回。まだ調べ切れていないけれど、PDFを二階層のフォルダにして置いているのだが、どうも日本語のフォルダはよろしくないようだ。Kindleは立ち上がりのたびに全ファイルをなめているように見える、その上でどのコレクションに属しているかをチェックしている模様。なので、最初は0件みたいな瞬間がある。
自炊系の動きは、裁断済み書籍がオークションに広がりつつあり、PDFをおまけにつける動きも見える。ユーザは書を持って野に出たがっているかのようだ。対して、出版社側はフォーマット作りと作家集めに精を出している。この微妙なズレが気にかかる。ユーザが欲しがるものを出すのが商売の基本だろうに。
まだまだ試行錯誤をするけれど、ディスク容量も増え、持ち歩ける冊数が倍増している。個人的には、姿勢を正して音読できるKindle系がデジタル教科書の基本だと思っていることもあり、益々楽しみ。これで本棚がダイエットできるかが、広がりのバロメータだろう。
以上。/mitsui
【日刊デジタルクリエイターズ】 [まぐまぐ!]