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[198] NAVERまとめ、iPod touch、情弱、そしてScrivener(スクリヴナー)

NAVERまとめを始めてみた。いや、楽しい。アクセス状況を見るのがこんなに楽しみなのは久々だった。まぁ、たまたま微妙なビギナーズラックに当たったからなのだけれど。

iPod touchの方は、Twitterの声を拾ったものを、分類した形式。物書きツールは、紹介サイトの文言を使っての、ソフトの紹介。方法は違うけれど、全体文字量に於ける、自作文字の分量がかなり少ない。隔週のデジクリのために、ない頭を絞り文字をひねり出している現状を考えると犯罪的にさえ思える。

それで、アクセス量によってお金さえ頂ける。ただし、8万viewを出しても、今現在の見込み「インセンティブ」は 1,800円ちょっと。かけた時間を考えたら、時給200円行ってない気がする。更に現金化は、3,000円からのようなので、今現在は絵に描いた餅状態。

これもゲーミフィケーションの一種なのだろうと思う。Blogでコツコツ書くよりも、何だか緊張感がある。何だか共通の土俵で闘っている感があり、他の人の工夫が気にかかる。別に競争している訳でもないのに、更に頑張ろうという想いが沸き上がる。巧く乗せられているのも分かるけれど、それほど悪い気もしない。いち早く話題をキャッチして、検索して、サクッと数十分で書き下ろせる人には、かなり強力な舞台なのだろう。

でも、いかんせん、自分の記事は自分の子どもであるように感じる人には、ちょっと量産そのものが厳しい気がする。記事単体ではなく、記事群で競い合う団体戦だから。そもそも個々のコンテンツ作成屋さんではなく、編集とかキュレーション自体が好きな人がやるべき分野なのだろう。自分の狙い通りにムーブメントがウネリ出した時に感じる高揚感はかなり高いんだろう、と思う。

とは言っても、同じ趣味というか同じ感性に共感し合っている感が、アクセス数、もっと有り体に言えば、インセンティブの金額という形で表示されるので、金銭欲や注目受けたい欲あたりに、諸々刺激を受ける。ちょっとしたギャンブル感もある。だから楽しいし、良いまとめ記事も生まれて行くのだろう。

そして、まとめのトップページに掲載されると、あっという間にアクセスが上がる。その時間帯にどれだけ稼いだかがその後の伸びシロに影響するようだ。これは、怒られるかもしれないけれど、パチンコのフィーバー的(って未だ言うのでしょうか、もう何十年も行ってないので、適切かよく分かりませんが)。

同時に「検索」という分野でも考えさせられる。よほど編集者の目が独特でない限り、同じテーマの「まとめ」は当然複数できる。多少の妬みを否定できないが、ちょっと比較してみよう。

▽私の記事
第5世代 iPod touch 5Gが気になってしょうがない、iPhone5よりもw
▼2012/10/3 17:30頃
  • お気に入り:212 / view:80,705
  • Hatena Bookmark:2 / Twitter:97 / Facebook:32
  • 「iPod touch」をGoogleで検索 → 20ページ目

正直言って、Googleで20ページ目の検索結果で、ここに辿り着く人がいることに驚いている(基本的に、「まとめ」内からの流入でしかないことは、作者ページから分かっているのだが、それでも多少いる)。私は通常見ても3ページまで。

これに対して、同テーマの横綱は下記のような状況。このまとめは、昨日までは検索で最初のページに出ていたので、増加の勢いはもっとあったし、今でも増え続けている。個人でまとめた記事が40万回も人の目に触れるという状況だ。

▽「横綱」記事
【第5世代iPod touch】もうすぐ会える!? - NAVER まとめ
▼2012/10/3 17:30頃
  • お気に入り:46 / view:411,846
  • Hatena Bookmark:8 / Twitter:57 / Facebook:65
  • 「iPod touch」をGoogleで検索 → 2ページ目

iPod touchという同テーマではあるけれど、記事内容というか編集方針の趣は明らかに異なる。「横綱」は噂や発表という事実を主体にしているけれど、私のは発表に触れた人たちの反応を通して、実はiPod touchの宣伝をしている。こんなに良いんだよ、と共感を促している。

その辺りが、「お気に入り」の数の差に出ているのだと思うのだが、Google は、横綱を良記事だと判断しているようだ。ちょっと悔しい(笑)。自分のBlogなら、metaタグなり色々と試してみるけれど、同じ土俵ではそういう手は使えない。なんて考えていると、SEOのためのSEO泥沼に入り込んで行く、面白い記事よりも、Google様に気に入られる記事…。

という悶々を経て、ちょっと冷静になりつつあるけれど、いや、そもそももっと正しいNAVERまとめの使い方があるのかもしれないが、換金は付録くらいに思って始めてみるのは良いことだと学んだ。

書いて(まとめて)いて楽しいし、そこそこ書き易いし(見出しとコンテンツという2元論ではなく、情報のブロックという概念が欲しい)、自分のBlogには素材を書いておいて、NAVERには他記事も参照しながらまとめるというスタイルもある。

iOSアプリでは、作者はView数程度は参照し易くなっている。今後SNS系の動向などもモバイルデバイスでチェックできれば、もっと解析的に編集するという練習の場にもなりそうだ。もう少し色々と試してみるつもり。

iPod touchに関しては、世のツブヤキの見事さに圧倒された。巧いこと言うなぁの連続。実は140文字の制約は国民皆コピーライター化への一歩目だったのかとさえ思ってしまう。見事。まとめながら自分が煽られ、ますます欲しくなる。

同時に学んだことだが、Wi-Fiのみのデバイスに対する蔑視的なもの。私は、子ども達にはiPhoneを薦めたけれど、自分ではiPod touch+Wi-Fiルータ+PHS電話(Willcom)。自分でさほど「情弱」だとは思っていないけれど、基本的にはこと足りている。常に全方位臨戦体制だではないけれど、そんなに闘えないからこれで充分。

情弱(情報弱者)
情強
蛇足ですが…

Twitterを見ていると、本当に罵倒語として使っている人を、まま見る。元々はデジタルデバイドで取り残される人を救う為に何ができるかを論じる為に作られた言葉だと思っていたのだが、現状はちょっと違うようだ。

乱暴にまとめると、いつでも何処ででもネットにある程度の太さで繋がらないと駄目でしょう(人として?)、というベクトル。これも、3.11を経て私が考えて来たものと大分違う。最低限の情報にはアクセスできないと困るけれど、得られた情報には振り回されないで、考えられるだけは自分で考えられるようにしておこう、というスタンス。非常時には情報が遮断される。その時に備えるためにも、自分で考えることや疑うことを練習しておかないと、と思っている。私はエンジンがかかるのに時間がかかる方だから、日頃からこうしておかないと、と。

けれど、最低限のアクセスという部分に幅がある。そこが、通信費をどうまかなうかで変わってくる。ここが決して安い訳ではないので、情弱/情強議論に貧富の差的な色合いがついて、蔑視感が強まる。

でも、大手メディアが有料会員制の方向に傾いていることも考えると、デバイス/通信費/メディア費、そしてそれにかける時間と、かなりの部分を色々と占領されそうな気配だ。そして、そうした「情強」な人は、昔近所にいた、新聞を複数取っている(良い意味での)インテリオジさんとも違った風景でたたずむ気もする。

様々な無料公衆無線LANサービスが広がる中、情報のアクセスの仕方、活かし方も多様性を帯びてくる。良い方向で伸ばし、伸びて行ってくれると嬉しい。

「無料の公衆無線LAN」を“使い倒す”コツは? - デジタル - 日経トレンディネット

最後にもう一つ、Scrivener(スクリヴナー)。読み難い製品名だ、が第一印象。漸く試用期間が過ぎて購入したばかりだけれど、長文を書くのに使うエディタで、色々と探しているうちに出会えた。大分高機能で、未だ全機能の半分も使っていないと思うけれど、中々気に入って来ている。

いつも長めの文書を書く時には、部分的に「たため」ないかと、ずっと悩んでいた。章立てはマインドマップ的なツールで書けるので、もはや何処ででもデジタルでやれるようになっていたけれど、肝心の文字部分で困っていた。

脳内整理力がいい人は、マインドマップで章立て設計時にソゴ無く組立てられるのだろうけれど、私は書きながら悩み始めて、そして書き上げるタイプ。だから、中身を書き始めてからどうしても章立てを再構築するする必要がある。

それを単なるテキストエディタだと、見通しが悪くて困っていた。で、困っていることを言い訳にして、書かなかったり逃げたりしてしまう。見通しを良くするには、部分的にたためるようなエディタで、そのたたんだ部品を自由に順序変更できるものが最適だろうと思っていた。

だから、むりやりHTMLで書いて、意味なくpタグでくくっておいて、それをたためるエディタで整理したりしていた(プログラム系ではこの手のエディタが結構ある)。でも、最終的にタグを削除したりするのが面倒だし、そんな所に頭を使っているので、無駄にもがいている感があり、楽しく書けない気分が増していた。

今試行錯誤中のフローは、以下:

  1. マインドマップで章立てを行う(SimpleMind)
  2. opml形式で保存して、Scrivenerで読み込む
  3. 中身を書きながら、順番を再構築する
  4. コンパイルで、text形式で出力して、InDesignに流し込む
  5. InDesignで、画像なども合わせながら、PDF化する
    • InDesignを使わなくても、textにさえなっていれば、色々と活用できる
    • EPUB形式でも直接出せるので日本語環境を見ながら後々試す予定

一番嬉しかったのは、書きながら章立て再構築という、こうした書き方をすれば良いと思ってくれる人が他にもいてくれたこと。あぁ間違っていないんだと、未だちゃんと書いてもいないのに安心してしまう。しかもそれが実装されていて、Ver.2になっているのが尚嬉しい。未だ未だ知らないことばかりに出会う。

さてさて、遂に出会ってしまった。言い訳がし難くなった。…なので、書き出す文書の品質改善を示さなくてはならなくなった。頑張ろう。精進精進。

以上。/mitsui

  • OSは、人で言うと「品格」ではないでしょうか?
    人格はVersionUpできないけど、品格なら上がって行ける。下がってしまう残念な人もいるけれど。→ 昨日のまつむらさんの記事、考えてしまいました。