Googleにならって、春の大掃除をしている。発端は、やはりGoogle Reader停止問題。魔の7月1日まではもう少しあるので、Google Reader自体は捨てないで、中心に据えつつ、外堀を整理する方向。先ずは、各メディアやポータルが出しているニュース系アプリ。
基本的にはRSS配信はしているので、GoogleReader系(GoogleReaderを読みに行くアプリ群:PCではChrome上のGoogleReader、iOSデバイスではGoogle作とは限らない)ということで一纏めにできるカテゴリー。気になるのは、UIのみ。私の中では、iPhone/iPod touchではRSSを実際に読むというスタイルとしては、「Newsify」がほぼ完成形だと思い始めていて、読み易さに関してはこれ以上を求める事が現時点ではない。
でもオリジナル版が気になるのは、キャンペーンやお知らせの見せ方や誘導方法、そして検索の仕方だったり、図の出し方だったり、全文が載っていたり、シェアの仕方が独特だったりする辺り。ここに特色がなかったら、わざわざサイトに行くように、独自アプリを立ち上げて記事を読むようなことは大分カッタルイ、というより余り作った甲斐がないのではないか?という印象を持つ。
で、今の所は、キャンペーン等は基本的にはSafariに飛ばすものが多いので優劣が付かなくて、シェアの方法辺りが差別化ポイントだと思っている。きっと発注者の人は、余り気がついていなくて、開発受注者のセンスがモロに表に出ている部分だと思う。特に大きな発注者だとそれが目立つ印象。
分かり易いのは、どれだけ選択肢を用意しているか(メールやTwitter。Facebookなど)、どこまでそれらのAPIを使っているか、そしてそのメニューの見た目。メールがなかったりするのは正直大分痛い。良い記事を見つけた時に一番分かり易く忘れ難くするのは、自分宛に送ってしまう事だから。次がAPI周り。メールはサポートしていても、本文にURLがコピーされるだけのものもある。これで本当に「シェア」の機能だと思って作っているんだろうか、と目を疑う。せめて、Subjectにタイトルを当て、本文にURLを記し、できれば冒頭の数行の本文を載せるくらいまではやって欲しい。
大した予算も付けずに開発しなければならない台所事情は理解するけれど、もうこの辺りで様々な評価が付いてしまう時代になっている気がする。この辺の気配りのなさは、実際に使ってないんだよね俺達は…と宣言しているようで、残念感が増して、その企業の評価になって行く。激しくつつく事はしないまでも、何か不祥事が置きた時に、そうそうあんな事にも配慮しなかった会社だったよね、と思い出されるレベルで沈殿していくレッテル。
評価する側でありながら、評価される側にも近い今、文句をぶつぶつと言いつつ、背筋を正さねばと思う作業。